【WordPress初心者トラブル】ログインエラーの対処法
今やWebライターの登竜門となっているWordPress。
WordPressを始め、WordPressで入稿するお仕事を受注したはいいものの…
入れなくなってしまった!!
今回はそんなトラブルの対処法を原因も含めてわかりやすく解説します。
当然ですが、ログインエラーが発生するとアカウントへのアクセスができず記事の作成ができません。ロックの解除をクライアントさんにお願いするのは気まずいし、お手をわずらわせてしまうことに。また「このライターさんはWordPressに慣れていないな」といった印象を持たれてしまうと継続のお仕事にも影響する可能性があります。
今回、そんなミスを実際に体験した筆者が体験談とともにWordPressの仕組みと自分でできる対処法をご紹介したいと思います。
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WordPressの基礎知識
エラーの原因や対処法の前にWordPressの仕組みについて確認しておきましょう。
今回、WordPressの仕組みを学ぶために赤司達彦さん著『本当によくわかるWordPressの教科書』（SBクリエイティブ株式会社）を参考にしました。
WordPressとは
WordPressとはネット上にサイトやブログを作成するためのCMS（Content Management System）と呼ばれるソフトウェアです。
本来、Webページを作るためにはプログラミングやマークアップ言語（HTML）の知識が必要。ですが、CMSを使うことで専門知識がなくてもWebページを作成することが可能になります。WordPressはCMSの中でも世界的なシェアを誇るソフトウェアです。
また、WordPressは無料で始めることが可能。WordPressのブログは月々料金がかかると思っている方も多いはず。実は、WordPress自体はフリーソフトです。テーマによっては有料となりますが、基本的に無料でも十分利用できるようになっています。
WordPressの仕組み
WordPressを開設するにあたり、必要になるのがドメインとサーバーです。
ドメインとサーバーについては赤司達彦さんのわかりやすい解説を拝借し、イメージしてみたいと思います。
「ドメイン」
「ドメイン」とはURLのhttp://の後に続く部分のこと。そのWebページの住所のようなものです。ドメイン取得会社（ドメイン登録代行業者）に申請することで取得でき、WordPressではユーザー自身で好きな名前を決められます。シンプルでわかりやすいドメインを付けられることもWordPressの魅力のひとつです。
「サーバー」
サーバーとはサイトやブログを発信するためのプラットフォーム、言わば家です（赤司さんは「土地」と例えていらっしゃいます）。サーバーにWordPressのソフトをインストールすることで、執筆した記事がweb上で閲覧できるようになります。サーバーは自分で作成することもできますが専門的な知識が必要な上、管理にはセキュリティ面でのリスクを伴うため多くの人がレンタルサーバーを利用しています。
レンタルサーバーとはその名のとおりレンタルできるサーバー。要するに賃貸物件です。借家にWordPressが住んでいるといったイメージでしょうか。レンタルサーバーを利用すると月額のサーバー料が発生します。WordPressは料金がかかるというのはつまり、この家賃のことです。
WordPressにおけるエラーの実態
次にエラーについてその原因と発生源を深掘りしてみましょう。私自身の実体験からログインエラーの原因や状況を考察してみました。
ログインエラーの原因
エラーの原因はズバリ！ログインページでの入力ミス。間違ったパスワードを複数回入力したためにロックがかかってしまうというものです。最も起こる可能性の高いエラー要因と言えるでしょう。私もこのミスによってログインエラーに陥りました。
エラー時には以下のメッセージが表示されます。（エックスサーバーの場合）
このメッセージを読むと、アカウントとパスワードをサーバーの方でロックしたと理解できます。
焦った私は考えついた以下の対処を試してみました。
・時間を置く（丸1日待ちました）
・別のパソコンからログインする
しかし、いずれもことごとく失敗。エラーメッセージが消えることはありませんでした。
ログインエラーの発生源
幸いにも私はこのトラブルに見舞われた際、クライアントさんに連絡することができました。クライアントさんは快く対応してくださり先方でも調べてもらうことに。
しかし、不思議なことにクライアントさんからの返答は「アカウントもパスワードも正常」というものでした。事実、私に与えられたパスワード使ってクライアントさんがログインをしてみたところ問題なく編集ページへと入ることができたのです。
先ほど、サーバーとはインターネット上に存在するWebサイトの家とご説明しました。その家の前で門前払いされてしまい、中にあるWordPressを使えないのが現状です。
それでは、門前払いをされているのは一体誰でしょう？
私たちは自分のパソコンからWordPressの家であるサーバーまでの交通手段としてインターネット回線を利用しています。インターネット回線を提供する企業であるプロバイダーと契約し、ネット接続サービスを受けることでWebサイトやブログの閲覧が可能になります。当然、クライアントさんと私のプロバイダーは異なります。
そう、サーバーに門前払いされているエラーの元凶はこのネット回線でした。
ロックのかかったプロバイダーからのアクセスをサーバーが拒否していたということです。そう考えると同じプロバイダーを使っている以上、デバイスを変えてもエラー表示になってしまうのも頷けますし、クライアントさんはログインできるのに私はできない、という謎も解決です。
WordPressログインエラーの対処法
エラーの原因と発生源が特定できました。エラーが起きている場所がわかれば、その対処法はとても簡単です。
プロバイダーの変更
ログインエラーの対処法、それは別のネット回線からアクセスすること。
現プロバイダーはサーバーから目をつけられ、WordPressにアクセスさせてもらえません。それなら、別のプロバイダーでその家のドアをノックすればよいのです。
私は携帯のキャリア回線を使い、パソコンとのデザリングを試してみました。
すると、ログインできたのです！身近なところだと4G・5Gなどのキャリア回線が挙げられますが、他にもカフェのWi-FiやフリーWi-Fiを使うことでトラブル解決になるかと思います。
サーバーパネルの調整
今回は自分で解決するための対処法をご紹介しましたが、エラーメッセージにもあるとおりサーバーパネルからロックを解除することが一番確かな方法です。
WebライターにとってWordPressに入稿するお仕事は、ネット上の他人のお宅にお邪魔して記事作成の作業をするようなもの。ですが、自身のブログやサイトならそれは自宅ですからサーバーの管理者も自分です。
自分でWordPressを開設した際には一度サーバーパネルを確認しておくとよいでしょう。
おわりに…
WordPressのログインエラーの対処法は実はとっても簡単なことでした。しかし、WordPress初心者はその簡単なことがわからず、トラブルを前にどうしていいかわからず困惑してしまいます。今回は基礎的な内容も含めWordPressの仕組みからご紹介しました。仕組みがわかれば、いたずらに恐ることはないのです。
この記事がWordPress初心者さんのお悩み解決の糸口としてお役に立てれば嬉しいです。
参考文献：赤司達彦著『本当によくわかるWordPressの教科書』（SBクリエイティブ株式会社）
